9月21日(第61日目)中小屋(南越前町)➖敦賀

内陸側で正解

今日は、南越前町の宿を7時に出発し、予定通り内陸側の国道365号線、476号線を経由して、敦賀に3時前に到着しました。天気は、出発時には小雨で、傘を差していたのですが、すぐに上がりました。しかし南越前と敦賀の境にある「木ノ芽峠」に近づいたところで雨になり、あとは降ったり止んだりでした。海側の国道8号線を避けて内陸側の道を選択したのは、結局は良かったかと思います。途中結構、路側帯が狭いところもあったのですが、何せ交通量があまりなく、対向車も難なく捌けたという感じでした。ただ本格的な山中の峠を超えるのは、青森・秋田間の「矢立峠」以来で、アップダウンに少し疲れました。「木ノ芽峠」は、織田朝倉の戦いなどの数々の歴史の舞台になったところですが、今は古道の近くに、歩道もついた新しい長いトンネルができており、快適に超えられました。

敦賀は歴史ある街

敦賀も久しぶりですが、ホテルにチェックインしたあと、気比神社に行ってきました。神社には日本三大鳥居の一つの大鳥居があるとともに、松尾芭蕉の銅像などもあり、「象潟」から同じ経路だった芭蕉ともここ「敦賀」で別経路になると思うと少し寂しかったです。敦賀は知る人ぞ知る、幕末の「水戸天狗党」の最終の地でもあります。色々議論はあるでしょうが、三百数人を斬首し、家族を皆殺しにした狂気は、糸魚川のお寺に入り口にあった「司馬遼太郎」の「人間は正義に立つとどんな残忍なこともする」という言葉通りだと思いました。残念なことに、時代は変わっても、今も地球上で繰り返されていますが。

(・天候:雨のち曇り時々雨・移動距離:32キロ ・所要時間 7時間40分 ・宿泊  東横イン敦賀)

(・実移動日数:53日・累計移動距離: 1615キロ)